2014年10月24日金曜日

幼木たずねて三千里

シナリオのト書きに  「 親木の下の幼木 」 とありました。

この短いト書きが、わたしたちの長い旅の始まりでした。
ロケ地の杉林の中を覗いても、覗いても、立派な杉はたくさん生えていますが、
幼木が見つかりません。

探しあぐねて、カントクに、林業試験場の苗木でもいいですか、と訊くと、
杉林の中で自然に生えてる幼木のイメージです、と。

だからそれが見つからないんですっ。
人の手によって整えられた杉林には、実生の培地というべき倒木もなく、
たとえ芽が出ても地面に陽が届かず、幼木にまで育つのは難しいのです。

困り果てて、生まれも育ちもロケ地のトモちゃんこと石田さんに訊くと、
探しときますよ、と快い返事をいただきました。
でも、内心、簡単にはみつからないだろうなぁと ……

ところが数日後。杉の幼木いつ見に行きますか、とトモちゃんからのメール。
本日、赴くと、会えました、幼木くん!
















杉林の縁で、陽を浴びて、すくすくと育っています。

Hello, Hello, a young cedar tree !