2014年10月23日木曜日

再び、島はだれのもの?

この映画の島カントクは、前作 『 馬毛島クロス 』 で、
帰るに帰れない島・馬毛島(まげしま)をめぐる人々の姿を描きました。

この馬毛島をめぐって、昨日、漁師さんたちの共有地 「 入会地(いりあいち)」 に対する
画期的な判決が出ました。


KTSニュースより

『 西之表市(にしのおもてし)の馬毛島の一部の土地について、特定の集落の住民が共同所有し
ているという「入会権」の確認を求めた裁判の控訴審で、福岡高裁宮崎支部は、原告の訴えを退
けた一審判決を取り消し、入会権は現在も存続しているという判断を示しました。

 この裁判は、西之表市の塰泊集落の一部住民が、漁業などで使用していた馬毛島の共有地の
一部を開発会社に売却し、これに反発する住民の一部が「共有地は個人が勝手に処分できない
入会地」と主張し、入会権の確認を求めたものです。
 

 22日の控訴審判決で、福岡高裁宮崎支部の佐藤明裁判長は「昭和30年ごろの時点で集落の
住民が持っていた入会権が消滅したとは言えない」と述べ、原告敗訴の一審判決を取り消し、一部
住民の入会権を認めました。
 

 馬毛島の一部の土地の所有権を左右する今回の判決は、アメリカ軍の訓練移転の動きにも影響
を与える可能性があります。 』


MBCニュースより

『 馬毛島の開発を巡り、西之表市の住民らが島の土地の一部を共同で利用できる権利=「入会権」の確認を求めていた裁判の控訴審で、福岡高裁宮崎支部は原告の訴えを棄却した一審判決を取り消し、一部の住民の入会権を認めました。

この裁判は、馬毛島の環境を守ろうと過去に島の港を使うなどしていた住民らが、島の大部分を所有しているタストンエアポート社などに対し、土地を共同で利用できる権利=「入会権」の確認を求めているものです。

鹿児島地裁は2月の一審判決で、「入会権の実態は遅くとも1986年には失われている」などとして住民の訴えを棄却し、原告団は「不当な判決」として控訴していました。

22日出された控訴審の判決で、福岡高裁宮崎支部の田中哲郎裁判長は「86年以降も住民らの土地利用などに関する決定がなされており、入会権が全く失われたとは言いがたい」などとして、一審判決を取り消し、一部の住民の入会権を認めました。 』

 
馬毛島 
 
 
現在の馬毛島